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1.不動産コンサルティングとは

●不動産コンサルティングは、不動産を所有している人やこれから不動産を取得しようとする人の求めに応じて、その有効活用や取得しようとする不動産の価格査定・事業採算など、不動産の取得、利用、処分その他これからに関連する事柄についてアドバイスや企画提案などを行う業務です。

●不動産は、国民生活やあらゆる産業活動、文化活動の基盤をなすものであり、特に最近は、個人の土地所有者の間で、相続税の不安や固定資産税などの負担増に伴い、将来のことも考慮した安定収入の得られる有効活用のニーズが高まっています。また、企業などにおいても、不動産に関する種々の問題を抱え、その対応のために適切なアドバイスを求める事例が多くみられるようになってきました。

●不動産業者は、不動産の開発や分譲、不動産の売買や賃貸の仲介、不動産の賃貸、不動産の管理等の業務を行っていますが、これらの業務に関連して、日常、お客さまからの様々な相談に応じており、多くの知識、経験を積み重ねています。しかし、最近の傾向として、顧客の不動産に対するニーズを高度化、多様化に伴って、益々高度のコンサルティングが求められるようになってきています。そこでお客さまからのニーズに応えるために生まれたのが不動産コンサルティング技能登録制度です。

2.主な業務内容

(不動産コンサルティングの活用を)

●不動産業者には、不動産開発・分譲事業、不動産仲介事業、不動産賃貸事業、不動産管理事業など幅広い業態があります。このような業務に関して、不動産コンサルティングが行われることが多いので、不動産コンサルティングといっても、広範で多様な内容を持っています。
●どんな場合に不動産コンサルティングを活用したらよいかを以下に例示してみました。

土地所有者が自前で土地を有効活用したい場合
資産を売却せず保有したままで有効活用したいお客さまにはその保有土地等の活用の具体的プランを作成提供します。
●活用方法(事務所ビルか、貸店舗か、賃貸住宅かなど)アドバイス
●設計者、建築業者、管理業者の選択に関するアドバイス
●事業資金の調達に関するアドバイス
●事業収支、テナント等に関するアドバイス
●貸ビルの経営、管理に関するアドバイス

土地所有者がデベロッパーと、共同で土地を有効活用いたい場合
コンサルティングを行いながら、土地所有者の方と共同事業という形で有効活用事業を進めます。
●事業方式(等価交換、事業受託、土地信託など)の選択に関するアドバイス
●事業採算、資金調達方式など事業実施に関するアドバイス

土地所有者が相続税対策や資産運用上、不動産の処分、取得をしたい場合
処分希望と取得希望の双方に時期や方法等を具体的にご提案したします。
●資産価値の判定、処分方法、処分時期に関するアドバイス
●相続時における資産売却に関するアドバイス
●不動産の購入に関するアドバイス

不動産の賃貸借やその他不動産に係る問題についてアドバイスが欲しい場合
不動産に関係ある案件について、依頼者の立場にたったプランのチェック、その他のアドバイスを行います。
●収益、テナントポリシーに関するアドバイス
●賃貸用ビルの経営・管理に関するアドバイス
●不動産の賃貸借に関する賃料設定、契約、経営管理のアドバイス

不動産コンサルティングに関する知識、技術といっても、幅広い内容がありますので依頼の案件によっては、弁護士、税理士、建築士などの他の資格者と連携し、協力を求めながら処理することになります。特に複雑な案件では、各専門分野の知識、経験をもつ人材と共同体制を組み、これをコーディネートして、処理することもあります。そうすることによって適切な不動産コンサルティングが可能になります。信用の置ける業者を選んで、このようなアドバイスを受けることは、依頼者にとって大変有益です。不動産コンサルティング技能登録者の制度は、そのためにきっとお役にたつでしょう。

3.厳しい基準をクリアした公認 不動産コンサルティングマスターとは

●「宅地建物取引主任者」「不動産鑑定士」「一級建築士」のいずれかの資格を保有
● 公益財団法人不動産流通近代化センターが国土交通大臣の登録を受けて実施する技能試験をクリア
●5年間以上の実務経験者
●実務、法律、税制、建築、経済、金融に関する幅広い知識を備える
●資格は定期的な更新が課せられ、日々知識をアップデートしている

4.業務の流れ